よくお問い合わせやご来店頂いた料理職人さんが「ちょっと!型直ししてくれますかぁ♪」
料金をお伝えすると・・・・・「えぇぇ!?ちょっと刃の形を直してほしいだけですよ!!高いなぁ・・・・・!!!」
多くの方々は薄いがゆえに三徳包丁のように刃先だけを適当に砥いでても、
元の作りが薄いから・・・当然!そこそこの切れ味が簡単に出てるから・・・簡単だと思われているのです。
でも!それは(^^;)本当に勘違いもはなはだしいご意見・・・・・・・・・・
もろツル首で切り刃が出刃並に分厚くなった柳刃包丁で
「どこが悪いねん?十分切れてます♪」と馬鹿げた事を言っているのと同程度のお笑い話・・・・・・・
(^^;)後のコメントで・・・当然のご意見が多く出てくるとは思いますが・・・・(笑)
薄刃包丁の本来の形、性能を引き出し・・維持しようと思えば・・・包丁の中で一番難しいと思います!!
特に今回のような大きな本職用は、一般用のような小さな物と比べると
鋼材も硬く!数段難しく・・・((+_+))・・・手間が倍以上かかります。
今回、兵庫県からご依頼ですが・・大工のお父様がちょこっと触られたとか・・・(^^;)・・・
一見!見た目は、刃線の歪みも無く・・・・そんなにひどい物には見えません・・・・
目立つのは・・(^^;)・・単に刃こぼれがひどい程度のような・・・・・
持ち主さんが気にしていてご指示を頂いたのは
お父様が砥ぎ減らした切っ先付近のカーブと欠け・・・
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さてさて!荒砥ぎにかかりましたが・・・・・・・・
どうでしょう!? きちっと切り刃の中心に砥石を当てると・・・ハマグリのように山になっています。
「少しぐらいハマグリでも切れ味に関係無いし・・・そんなの関係ねぇ~♪そんなの関係ねぇ~♪」
・・・・と思ったあなた!! それなら(';')その辺の牛刀を使ってて下さい!それで十分です。
荒砥であらまし面を整えた状態・・・・・ほとんどの方々は、この手間を経験する事は一生無いでしょう(^^;)!?
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#300で大きなキズと面を整えて行きます
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荒砥段階では、いつものようにコンマ1ミリも減らしたくは無いので一番深い欠けの一歩手前までとします!
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次の#1000~#2000ですべての欠けを無くし・・・刃が付きます。
写真はまだ荒砥後
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#1000で最終段階の面を整え・・・・#2000でキズを無くし!天然砥で少し化粧をして
刃金部は#8000で鏡面に・・・・・・
(^^;)少し・・凹み跡が残ってしまいましたが(汗)ご了承して頂きましょう・・・・
柄も一皮むいて綺麗に・・・
これが本来の薄刃包丁で・・・切り刃&刃金部の厚さは・・・・・
ご依頼時の時とは比べ物にならないぐらい薄くなっています!!
ご依頼時のご指示があった切っ先のカーブですが・・・
確かに薄刃は完全直線と言われる方もいるかと思いますが・・そうでもないです(^^;)・・・
料理包丁がそば包丁のように完全に直線では・・アゴか切っ先のどちらかが、つねにまな板に当たり!
カクカクした使い心地で・・絶対!使いずらいでしょう!? 料理包丁は少しのカーブが必要です。
なので今回はあえて・・少しカーブは残しあります!上記で説明しましたように
無駄に切っ先が当たっての欠け防止と無駄な砥ぎ減らしはしたくなかったからです!!
持ち主さんがカーブが付いたがゆえに使いずらくなった!と言っておられましたが・・・
僕が思うに・・・間違った砥ぎで!?薄刃包丁本来の切れ味が出ておらず・・・
それが原因で切れ味が悪く使いづらいと感じられたのではないでしょうか???
今回の型直しで・・(^^;)今までと同じ感覚で使われますと・・・
あっと言う間に刃先がボロボロガタガタになりますよ!! お気を付けてお使い下さい・・・・。
※万が一!?やはり完全直線にと言うのであれば・・無料で型直しをいたしますので
(^^)/お気軽にお申し出下さいませ・・・よろしくお願いいたします。
今日のおまけは・・・・・・・・・・・・・
(>_<)そろそろ!シャプトンを注文しなければ(汗汗)・・急ぎで雑にあつかえば・・・パキッと割れそう・・・・・
超セラ#400も(>_<)減るのが早いですねぇ・・・・!!